2025年3月29日
昨日までの曇天とは打って変わって、気温こそ低いものの明るい日差しの一日となりました。その日差しが春一番のフクジュソウ(福寿草)を開花させました。昨年最初のフクジュソウの写真が4月2日でしたから、昨年よりも少し早く咲いたようです。Studio26のフクジュソウは庭の奥のイチイ(水松・オンコ)の根元にあるので、解け残った雪を超えて行かなければ見ることができません。
動き出したのはフクジュソウだけではありません。バラやクレマチスの芽も膨らみ始め、雪の解けた地面からはクロッカスやチューリップなどの球根類の芽も元気に伸び始めています。
ガーデナーにとっては一年で一番心躍る季節です。今年もガーデニングのシーズンが始まったのです。
2025年4月1日
昨日、一昨日と、冬が戻ったような寒さでしたが、4月に入った今日は穏やかな春の一日となりました。開き切れなかったフクジュソウも明るい黄色の花をいっぱいに開かせました。花木としては春一番のエゾムラサキツツジの花芽も大きく膨らんでいます。今週は気温も上がってくるという予報なので、Studio26の庭も一気に雪解けが進むことでしょう。
今回のレンズはOLYMPUSのM.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro。レンズ内手ぶれ補正こそ入っていませんが、ほんとうに使いやすく描写も優れた名レンズだと思います。
2025年4月6日
このところぐずついた天気が続き、庭の花にも動きがなかったのですが、今日は暖かく晴れてスノードロップが咲いています。スノードロップの和名はマツユキソウ。ピアニストが今月の曲としてカフェで演奏するのがチャイコフスキーが12の月にちなんで作曲したピアノ曲集《四季》の「四月〈マツユキソウ〉」です。ところでこのマツユキソウ、漢字では「待雪草」と「松雪草」という二通りの表記があるようです。広辞苑などの国語辞典では「待雪草」となっており、どうやら「待雪草」が有力なのですが、歳時記のような日本の伝統と深く結びついた本では「松雪草」となっていて、どうも二つの漢字表記が併存しているようなのです。どちらも趣のある名前で捨て難いのですが、皆さんはどちらがお好きでしょうか。シェイクスピアは「薔薇は、薔薇という名前でなくても、同じように甘く香る」と言いました。どちらの表記にしても、マツユキソウは早春の風のようにさわやかで可憐な花です。マツユキソウを見ながら〈マツユキソウ〉に耳を傾けにいらっしゃいませんか?
2025年4月13日
紫につついて白のクロッカスも咲きました。数はほぼ同数でしょうか。どちらも春の庭を明るく彩ってくれます。繁殖力旺盛なクロッカスですが、球根で増えるクロッカスがどのようにして離れた場所から生えてくるのか不思議です。他の植物を移植する際に、クロッカスの球根が土に紛れて移動する、ということもありそうですが、種子で増えているようにも思えます。基本は分球によって増えるクロッカスですが、一部は種子で繁殖していると思われます。
2025年4月15日
ここ数日、強い風が吹いたり雨が降ったりと、春は一歩後退という感じの肌寒い天気が続いています。晴れるかという一縷の期待をもってガーデンパラソルを出してみたのですが、日差しがないので今日は閉じたままです。
ところで下の写真にもあるチオノドクサという花、初めてこの名前を聞いたときはてっきり日本名だと思い込み「千緒喉草」という漢字を勝手に思い浮かべていました。発音も勝手に濁らせて「ちおのどぐさ」と言っていたような気がします。ところがこれは学名Chionodoxaのカタカナ表記だったのです。ギリシャ語のchionは雪、doxaは輝き・栄光を指す言葉で、つまりは「雪の輝き」という早春の花にふさわしい名前だったわけです。チオ・ノド・クサではなく、チオノ・ドクサですね。
2025年4月18日
3日前はまだ蕾だったエゾムラサキツツジが開花しました。曇り空の下でおそるおそる開き始めたような赤紫の花。
スイセンも咲き始めました。これから次々と黄色の花が庭を明るく彩ってくれることでしょう。クリスマスローズも少しずつ開き始めています。
4月22日 ぐずついた天気がずっと続いていましたが、やっと今日は日差しが戻ってきました。この間にエゾムラサキツツジが満開となり、蜜を求めてマルハナバチが元気な羽音を立ててやってきます。そういえば、私も子供の頃、ツツジの花を引き抜いて、付け根から甘い蜜をチューチューと吸って遊んだものです。
クロッカスがそろそろ終わりを迎え、スイセンが次の主役です。Studio26の庭ではあまり目立たないチューリップも咲き始めました。
4月24日
久しぶりに晴れたので、今日は庭仕事の日にしました。昨日由仁町から買ってきたビオラやアリッサムの苗、今日の午前中に自宅近くのホームセンターで買ったジギタリスの苗などを植えました。庭ではクロッカスに替わってスイセンが盛りを迎え、レンギョウが満開を迎えています。
ところで今回の写真は、すべて14-140mnの高倍率ズームレンズ(35mm換算で28-280mm)で撮っています。ご覧いただいている程度のクローズアップなら、まずまずのキレの良さでボケもきれいです。もうちょっとだけ寄れると無敵の万能レンズになるのですが。
2025年5月1日
雨と低温続きの今年のゴールデンウィーク前半ですが、今日は久々に快晴となり気温も上がりました。花木ではエゾムラサキツツジに次いでレンギョウとウメが満開を迎えています。
ウメの撮影をしていると、何とも言えない良い香りに包まれます。古来、華やかなサクラを題材とした和歌は数多く詠まれてきましたが、ウメを主題とした歌として有名なのは、百人一首にも選ばれている菅原道真の「東風(こち)吹かば 匂ひおこせよ 梅の花 あるじなしとて 春を忘るな(東風の吹く春になったら香りを届けておくれ。主人を失ったからと言って、春を忘れてはいけないよ)」でしょうか。それからもう一つ挙げるとすれば凡河内躬恒の「春の夜の 闇はあやなし 梅の花 色こそ見えね 香やはかくるる (春の宵闇は片手落ちだ。梅の花の色こそ闇に隠れて見えないが、香りは隠れているか?隠れてなどいないじゃないか)」ですね。両方の歌に共通しているのは、梅の「香り」。日本人は、古くから梅の香りに魅せられてきたのですね。華やかさでは桜に一歩を譲りますが、梅には桜をしのぐ香りがあります。
2025年5月4日
昨日までの強風も収まり、連休後半になってようやく穏やかな天気が戻ってきたようです。エゾムラサキツツジがほぼ終わり、ユキヤナギが後を引き継いで満開を迎えようとしています。気がつかないうちに、フサスグリ(カリンズ)やグースベリーが目立たない(しかしとても可愛らしい)花を咲かせていました。
今回はLUMIXの30mmマクロと45mmマクロを持ち出しました。多くは30mmですが、エンレイソウとサクラソウは45mm(いわゆるパナライカです)です。45mmレンズには独特の濃厚さがあるようですが、30mmの切れの良さ(フサスグリやグースベリー)も非常に魅了的です。
5月13日
昨日、今日と、ようやく5月らしい暖かな天気となり、今日は開店前の時間に庭仕事をしました。早くもバラにアブラムシが付き、庭のあちこちに蜘蛛が巣を張るようになってきました。
ツツジの蕾がいまにも開花しそうに朱色の蕾をふくらませ、ミヤコワスレの小径では両側のミヤコワスレに花芽が上がってきました。いまのところ主役になる植物はないのですが、今日はオリンパスの60mmマクロレンズで撮影してみました。やはりこのレンズは所有している3本のマクロレンズの中では一番使いやすく、使用する頻度も高くなっています。マイクロフォーサーズでは最も古いマクロレンズかと思われますが、設計思想の確かさゆえに、いまでも最高のマクロレンズといって良い存在です。
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